がんは早期に発見できれば、決して怖い病気ではありません。
早期発見、早期治療のためにも、定期的にがん検診を受けることをお勧めします。
X線撮影による胃がん検診の被ばく線量は、約0.8mSv(ミリシーベルト)で1年間に自然界から受ける被ばく線量の4分の1程度です。
日本消化器がん検診学会が推奨する基準撮影法(2016)に準拠して8枚撮影法で実施しています。
撮影はおひとり4分程度かかります。
発泡剤とバリウム(130ml)を服用後、撮影台に立ちます。
一般的な健診(検診)の流れのご案内はこちらのページでご確認いただけます。
X線撮影による胃がん検診(バリウム検査)は、厚生労働省が推奨する死亡率減少効果が認められた検診です。発泡剤とバリウムを飲み、胃の中を膨らませてバリウムを胃の壁につけて撮影し、がんやポリープなどを見つけます。
発見胃がんの8割近くが早期の状態で見つかっています。
実施間隔 | 年に1回 |
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対象者 | 40歳以上 |
標準料金 | 詳しい料金についてはお問い合わせください。 |
基本健診(検診)内容 |
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健診(検診)で見つかる病気 | 胃がん 胃・十二指腸の炎症 潰瘍 ポリープ など ※胃がんをはじめ、この検診によってすべての胃の病変を発見できるものではありません。 病変の場所や大きさによって画像の確認、診断が困難な場合(偽陰性)があります。 また、病変がなくても精密検査が必要と判定される場合(偽陽性)もあります。 |
健診(検診)を受ける時の注意 | 1.飲食・喫煙について ・検査前日の夜9時から検査終了までは食事・飲酒をしないでください。 (検査の10時間前までに食事を済ませてください。) ・水分は、就寝前まで飲んでも差し支えありませんが、飲酒はしないでください。 ・当日は、水や白湯は検査の2時間前までに200ml以内なら飲んでも差し支えありませんが、お茶・コーヒー・牛乳・ジュースは避けてください。 ・当日は、検査終了まで喫煙をしないでください。また、ガムや飴なども避けてください。 2.検査当日のお薬について ・心臓病・高血圧・抗てんかんのお薬・・・食後のお薬であっても、検査の2時間前までに200ml以内の水または白湯で必ず服用してください。 ・糖尿病のお薬・・・検査前は、お薬の服用やインスリン注射はしないでください。低血糖発作の危険があります。 ・その他のお薬・・・主治医とご相談のうえ、検査2時間前まで又は検査後に服用してください。 3.検査時の服装等 ・検査を受けやすい服装でおいでください。 ・感染予防等のため、検査着の貸し出しはありません。あらかじめ撮影できる服装(寒い日などは上着を着て)でお越し下さい。また、脱衣かごはありません。脱いだ衣服を入れるマイバックをお持ちください。 ・ボタン、ホック、ファスナーなどのプラスチックや金属のない、無地のもの、ウエストがゴムのものなどを着用してください。 ・腕時計やアクセサリー類は、撮影の妨げ、紛失、破損の恐れがありますので外してください。 なお、外したアクセサリーなどの貴重品はご自分で管理をお願いします。 ・入れ歯安定剤は、検査に影響することがありますので、検査が終了するまで使用しないでください。 ・検査時に低血圧を避けるため、前日夜9時以降は大量の汗をかくような運動などは避けてください。 4.検査が受けられない方 安全を考慮して次の項目に該当する方は、バリウムによる胃がん検診を受けることはできません。かかりつけ医療機関などでの検査(内視鏡など)をお勧めします。 ①今までに食道、胃、十二指腸の手術をしたことがある方※胃の内視鏡治療(EMR、ESD)も含む(治療の傷跡が異常と判定され、それ以外には異常がなくても精密検査が必要となる場合が多いため、内視鏡検査などの定期的な経過観察をおすすめします) ② 人工肛門を造設している方 ③ 腎疾患(人工透析)や心疾患などで水分制限を受けている方 ④ 酸素吸入をされている方 ⑤ 過去のX線撮影による胃がん検査でアレルギー症状(下記の有害事象)があらわれた方 ⑥ 過去のX線撮影による胃がん検査で誤嚥(※バリウムが気管に入ること)をされた方 ⑦ 自分ひとりで立てない方や、手すりをつかむことができない方 ⑧ あお向けや腹ばいで寝ることができない方 ⑨ 体重130kg以上の方(装置の耐荷重を越えてしまい安全を確保できないため) ⑩ 1年以内に胃ポリープ切除以外の下記消化器の手術をされた方(腹腔鏡下での手術を含みます) ※消化器のうち、小腸・盲腸・大腸・胆のう・膵臓・肝臓が対象です ⑪2か月以内に大腸ポリープを切除された方 ⑫ 1年以内に脱腸、腸閉塞、腸捻転になった方 ⑬ 1年以内に心疾患や脳血管疾患を発症した方 ⑭ 胃腸の病気で治療中(服薬のみも含みます)の方、経過観察中の方 ⑮【女性のみ】妊娠中および妊娠していると思われる方、不妊治療中の方 ⑯検査直前の血圧が最高血圧180mmHgまたは最低血圧が110mmHg以上の方 (治療中の方は薬を検査2時間前までに、200ml以内の水または白湯で必ず服用してください) ⑰今朝まで72時間、排便のない方 ⑱当日食事や喫煙をしたり、水または白湯以外の水分を飲んだ方 ⑲当日体調が悪い方(寝不足・めまい・息苦しい・熱っぽい・頭痛・吐き気・腹痛・下痢など) ⑳当日糖尿病のお薬を飲んだり、インスリン注射をされた方 ≪お申込み前に主治医とご相談が必要な方≫ ・以下の項目に該当する方は、事前に受診して良いか主治医とご相談のうえ検診をお申し込みください。 a上記の「検査が受けられない方」①から⑲以外で1年以内に外科手術をされた方 ※消化器以外の開腹手術、頭部手術、開胸手術、帝王切開、骨折等の整形外科手術など b 喘息、在宅酸素療法などで治療している方 重度の呼吸器疾患で治療中の方 c 水分制限は受けていないが、慢性腎疾患や心疾患で治療中の方 d 認知症と診断されている方 「検査が受けられない方」①から⑲、お申込み前に主治医とご相談が必要な方の以外で当日技師が危険、撮影不可能と判断した場合はお断りすることがあります。ご了承ください。 ≪X線撮影による胃がん検診(バリウム検査)をおすすめしない方≫ ・メニエール病などの強いめまいを伴う方 → 症状が増強する恐れがあります。 ・技師の指示に従ってスム-ズに動くことが困難な方 →バリウムが胃の壁に着かず、 正しい判定がつかない恐れがあります。 ・嚥下障害がある方、むせやすい方 → 誤嚥(ごえん)により肺炎など合併症の恐れがあります。 ・背中が曲がり、背筋を伸ばすことが難しい方 → 検査中の安全が確保できない恐れがあります。 ※検査によって起こりうる有害事象について (1)バリウムの誤嚥(ごえん) 誤ってバリウムが気管に入ると呼吸が苦しくなり咳き込みます。その結果、肺炎を起こすことがあります。普段からむせやすい方は特に注意が必要です。 (2)アレルギー お飲みいただくバリウム・発泡剤・下剤などにより、じんましん、かゆみ、息苦しさ、手足が冷たくなるといったアレルギー症状が現れることがあります。まれにショック状態となり救命措置が必要となることがあります。 (3)腸への影響 バリウムが腸で固まり、腸閉塞、虫垂炎、憩室炎などとなることがあります。その結果、まれに腸に穴が開いてしまうこともあり、重篤(じゅうとく)な状態となった場合は救命のため手術が必要となることもあります。 (4)脱水による血圧低下など この検査は空腹時、体の水分が不足している状態で行いますので、立ったりした時などに血圧が低下し、めまいや気分不快となることがあり、まれに失神することもあります。 過去の検診で症状が現れなかった方でも、当日の体調などにより症状が現れることがあります。 5.検査後の注意 ・通常バリウムは胃から腸に流れその後、便として排出されます。下剤をお渡ししますので、説明書をお読みのうえ、検査後早めにコップ2杯以上の水で必ずお飲みください。当日は昼食及び水分を必ず摂ってください。 ・検査後も白い便が排出されなくなるまで水分を多めにお飲みください。もし、丸2日以上お通じがない場合や持続する腹痛などの症状が現れた場合は、お近くの医療機関に必ずご相談ください。 ・バリウムは、ごくまれに副作用をあらわす方が報告されています。「じんましん、冷や汗が出る、のどが詰まる、息苦しくなるなどの症状が現れた」ときは、直ちに検査スタッフに申し出るか、最寄りの医療機関を受診してください。 ≪授乳中の方へ≫ ・母乳に影響のない専用の下剤をお渡しいたしますのでお申し出ください。 6.検診結果について 検査の結果『精密検査が必要』となったら 「病気の疑いがある状態」です。 病気になっていないか、治療が必要か詳しく検査する必要があります。精密検査を受けないと、診断がつかないので「がん検診を受けていないのと同じ」ことになります。必ず精密検査を受けてください。 ※精密検査は「胃内視鏡検査(胃カメラ検査)」を受けてください。 検診の結果「異常なし」と判定されたら ・検診は検査当日の胃の状態を判定したものです。 ・自覚症状(痛み、消化不良、胸やけなど)が出た方は速やかに医療機関を受診してください。 ・胃がん検診は継続受診が重要です。自覚症状が出る前に定期的に受診してください。 |
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